スマイルドーナッツの雑記

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ストレスケアとテクノロジーの進歩

■ストレスとは

ストレスは元々、物理用語で物体の外部から、かけられた力によって歪んだ状態のことをいいます。

stress(ひずみ)=F/A

F=力[N]

A=断面積[m²]

外部からかけられた力であるストレスの原因をストレッサーと呼びます。

ストレッサーで特に多いのが、

・環境の変化

・人間関係

の2つと考えられています。

ストレスは本来、外敵など、命の危機に瀕したときに回避するため、備わっている能力です。しかし、人間は進化の過程で、前頭前野を発達させコミュニケーション能力を高めた結果、新たな原因であるストレッサーを作り出してしまいました。

 

ストレッサーは人間として生きていくにはどうやっても避けられません。たくさんのストレッサーによって生じた歪は、もとに戻りにくくなることもあります。これをストレス状態と呼びます。

 

■ストレス状態の弊害

このストレス状態によって、扁桃体の過剰反応によるストレス増大、ストレスによる海馬の機能の低下、脳のフィルタリング機能の低下に至ることがあります。

また、そこからうつ病・不安障害などの精神疾患や、PTSDなどのトラウマ障害に、罹患してしまう可能性があります。


■ユーストレス欠乏症について
PSYCHO-PASSというSFアニメの架空の病名で、ユーストレス欠乏症というものがあります。進行すると脳梗塞など、深刻な経過をたどると劇中では言われていました。
ストレスケアのしすぎで、かえってストレス耐性が低くなることが原因です。ユーストレス(いきるために必要なよいストレス)が足りないことは、生きる張り合いがないことも意味します。

 

しかし実際には、ストレスが多いと悪いことは多い。ストレスは大脳皮質前頭前夜と扁桃体の樹上突起を変化させ、かえってストレスに弱くなることもあります。

 

通常ストレスは、コルチゾールなどのホルモン分泌の流れのように生物学的な知見で語られることが多い。ユーストレス欠乏症は、ユー(よい)ストレスとディ(悪い)ストレスのように、外部からくるストレスにも種類がある可能性を示唆していると考えます。

 

■ストレスマネジメントの複雑化

ストレッサーは上記のように環境の変化と人間関係の比重が大きい。

自分がどういう環境の変化に弱く、強いのか

自分がどういう人間関係に弱く、強いのか

そういったストレスマネジメントをすることが、仕事、勉強、趣味の本質となりえます。しかしテクノロジーの進歩により、ユーストレス欠乏症とまでいかずともストレスマネジメントも複雑化していくと考えます。

 

私見ですが、人間のストレスにおけるポテンシャルが、テクノロジーの進歩についていけてないように感じます。大変な時代になりました。