根拠のない批判をするひとの心理(音楽を例にします)
幼少期、私の周りには音楽に対して批判する方がたくさんいました。
「この曲は悪い曲」
このような発言をする方に、なぜそう思うのか伺うと大抵、
「なんとなく」
とかえってきます。
当時の私は理由を説明できないのに、
何故批判できるのか不思議に思っていました。
今の歳になっても、やはり根拠なく批判する人はいます。
■根拠のない批判
「酸っぱいブドウと甘いレモン」のように防衛機能の合理化や(手に入らないものに対する不満)、集団心理、群集心理による攻撃辺りが多い気がします。
あるいは、己の知識や経験からくる直感を信じることができる、能力の高い人なのかもしれません。それでも人間、よい評価はまだしも悪い評価に対しては、理由が欲しい方は多いかと思います。
■根拠のある評価でも
私は物事の評価を下す立場になった時は、あらゆる角度から物事を視れるように、知識や経験を貪欲に取り入れるようにしています。
それでも正しい根拠は、状況、立場、見方によっても変わってくるので、中々ストレートな評価を下すことは難しい。
根拠ある評価の例として、クラシック作曲家の格の違いについての話。
チャイコフスキーやプッチーニは格の低い作曲家らしい - ホウ砂に吹かれて
上記ブログの感想が面白かったので紹介させてください。業界の知識の理解による品位を「教養」と定義できることは、格調高い業界ゆえなのでしょうが、怖く感じます。
根拠があっても、見下すような悪い評価については、いい気分がしないものです。
■音楽を楽しもう
あらゆる楽器を練習することで、音楽理論の造詣が深まることに気がつきました。
「この曲は悪い曲」
と発言している人を冒頭で紹介しました。音楽を知った上で見下す人もいるかもしれませんが、音楽を知らないだけかもしれません。
伴奏、メロディー楽器である鍵盤楽器やギターを練習すれば、コード進行、メロディーの構造を理解できる。
メロディー楽器でも特に音程が繊細な、バイオリン科の楽器を練習すれば、Hz単位での音程を学べる。(金管、木管楽器でもOK)
リズム楽器であるドラム、ベースやパーカス、その他打楽器を練習すれば、バンドやアンサンブルで、いかにリズムが重要かを学べる。
マニアックな楽器を練習すれば、音楽の表現がいかに広大かを学べる。
いままで、つまらない、悪い曲だと思っていたものでも、音楽の造詣を深め視野を広げることで、素晴らしい、面白いと思えるようになるかもしれません。
わざわざ楽器を練習することが面倒な人でも、カノン進行や王道進行についてチラ見しとくだけでも、視野が広がるかもしれません。
■根拠のない批判をせずに、根拠のある評価をするには
根拠のない評価をする方は、上記の防衛機能の合理化や集団心理、群衆心理にとらわれている方が多い。ここから解放されるには、あらゆる分野の知識と経験を貪欲に取り入れ、視野を広げるのが効果的。
でもそんなことしたくない人って多いのかな?
「井の中の蛙は井の外を見なければ、一生幸せに暮らすことができる」
ものだし。批判をして人を見下すことで、幸せになってる人もいる。
それでも私は、皆さんに視野広げることの重要性を知ってもらいたいと思うし、もっと多くの人が意識的に視野を広げることができれば、もっと多くの人が幸せになれると思うのです。