スマイルドーナッツの雑記

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チェーン店により潰れる個人店、生き残るには

身内がクリーニング屋をやってるんだけど、数十年前と比べるとどうしよもなく苦しい状況らしい。

 

Yシャツ1枚の相場は数十年前は200円位で、最低価格はせいぜい180円くらいだったが、チェーン店の出現により最低価格が90円まで暴落してしまったという。

 

ただでさえクリーニングの需要は減っているというのに、チェーン店に客は取られ、価格競争によって利益も減ってしまった個人店は閉店せざるを得なくなった。

 

身内のクリーニング屋の話によるとここ数十年で

最低価格・・・180円から90円

地元組合の個人店・・・20店から9店

身内の個人店の来店数・・・50人から5人

というように数値を見ると苦しい状況が把握できる。

 

宅配などの付加価値で何とか差別化を図ってはいるが、苦しい状況であることには変わりない。

 

安いところに流れる消費者の意識を変えることは難しいから、業界が暗黙の了解である、相場価格を下げることを食い止める必要がある。今回のように影響力の高いチェーン店が相場価格を半額以下にするのは、明らかに価格破壊であるし抜け駆けに等しい。業界が共謀して相場価格を決定することは違法なので、抜け駆けをしないといった気持ちが大事である。

 

しかし、影響力の低い個人店が価格を下げることは、知名度の向上など、状況によってはありだと思う。労働基準法に従う必要がないので、チェーン店よりも更に低価格でサービスを提供することができるかもしれない。しかし一度下げた価格を上げることは消費者の意識を考えると難しいため、下げるときは慎重になる必要がある。

 

 

 

チェーン店により潰れる個人店がある中で、飲食業界については全く逆の現象が起こっているとの話もある。食べログなどの評価サイトの出現により、評判のいい店の知名度が上がるようになったからだ。

 

影響力のある店舗ほど価格を下げず、サービスで勝負したほうが良い。そういったサービスで勝負する店舗の知名度を上げるためにも、食べログのような評価サイトが、様々な業界で必要であると思う。